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渡霧吐夢世界

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薄暗く不透明な世に一条の光を求める一こま

読書日記

<日本の黒い霧>
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松本清張作。1973年4月刊。
老眼鏡に頼り、旧漢字に苦闘しつつやっと読破。・・・終戦後の日本の世相は激しく動いた。その背後にあった占領軍は表に裏に強大な権力を有していた。「神をも超えるとして。そのころ日本国内では、占領下の時代背景の中で各種の「怪事件」が続出していた。後の時代と比較してもその「連発性」は異常だった。そしてそれらの事件のほとんどは「未解決」にまま幕を閉じてしまった。
正に「黒い霧」と称される所以である。これらの事件を大...別するとすると、①鉄道関連事件(当時連合軍、(米軍)はダイヤ編成にも特権を有していた。鉄道労組は最強の労組だった)数が一番多い事件②航空機事故(木星号事件。当時航空管制業務は完全に米軍管理下)③情報関連事件(各種スパイ関連事件)④銀行筋・貴金属流出関連事件⑤特定不明瞭毒物強盗殺人事件(軍事筋の可能性も)・・・そして大転機となる「朝鮮戦争」。all mighty も更迭され、やがて占領時代は新しい展開へと歩みだす。しかし、ここに描かれた諸事件の内容を吟味し、共通の要素をつなげ合わせれば、現在もなお日本は「占領下」にあるという見方も決して「的はずれ」とは言えまい。原発問題・沖縄基地移転・TPP・オスプレイ・イラク戦争への追従・手放せないアメリカ国債・・・数限りない隷属の姿が今も続く。「黒い霧」は今もたちこめている
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by tomcorder | 2012-10-02 11:07 | 日記