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渡霧吐夢世界

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薄暗く不透明な世に一条の光を求める一こま

読書日記11月1日(木)



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「中国人を理解しないで生きていけない日本人」  孔 健
                     2010年8月
著者は1958年青島氏生まれのジャーナリスト。1985年に日本に留学して以来25年を超える日本での生活体験がある。日本と中国を結ぶ「つなぎ役」として日本人に中国人理解の「入門書」的現代中国人解説書。遠くて近い国、日本と中国の双方に生活基盤をおく作者ならではの、「公平」な立場での現代中国ガイドブックである。中国人と日本人の価値観の違い、国民性や郷土による考え方の特徴、時代変遷と中国人像の変化等々・・・。言われてみればなるほどと思うことも多い。日本人の目からみると一まとまりの「中国人」も年齢、出身地、置かれた境遇等々、実に多様であり一言では語れない。又、周知のごとく日本とはまったく違う、政治的背景と歴史を持つ国を日本の価値観で判断するのは、いささか無理もあると言えよう。そんな中で、両国の発展的友好関係を願うならば、自国の論理で決め付けるのでなく、両国の歴史や背景、文化を広い視野で理解し、互いに尊敬の念を根底に置いた互恵関係を思考しなければならない。よく言われるが中国は「面子」を重んじる国だ。日本だってそうなのだが、かみ合わないことが多々ある。とくに最近の行き違いは危機的で予断を許さない。しかし、冷静に考えれば日中は互いに極めて大事な相手であり、多くの国民はじつは互いに存在を認める間柄なのだ。「反日」ばかりが大きく目立つが、中国人は「日本製品」が大好きなのだし、若い世代は日本アニメの大フアンでもある。作者は両国の友好関係を願う気持ちから本書を書き、同国民に対しても日本の真の姿を訴えかけて、アジアのよき隣人としての未来を描こうとしている。我々日本人も、一部の指導者の過ちを繰り返さぬよう、冷静な判断と、歴史認識を持って安定的外交関係を志向するような世論つくりに、参加してゆかねばならない。間違っても戦前の流れに戻ってはいけないのだ。
メデイアの暴走を見過ごしてはいけない。
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by tomcorder | 2012-11-01 16:09 | 日記