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渡霧吐夢世界

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薄暗く不透明な世に一条の光を求める一こま

読書日記1月24日(木)

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 「未来に続くいのちのために、原発はいらない<第2号> 
                             PKO法「雑則」を広める会

前半は1997年59歳で死去した、1級プラント配管技師能士平井憲夫氏の文章「原発がどんなものか知ってほしい」から。氏は長年原発各地の現場で働き、その工事の一部始終を直視してきた。正に原発の表も裏も知り尽くした職人の目で見た原発の実態を赤裸々に語っている。氏が言うには年々原発工事は「しろうと」が担当するようになってきているという。いかに周到な設計がなされたとしても、実際...に工事に当たる現場が素人で進められている現実では、ミスが出てきても不思議はないという。実際年を追って事故の重大さが増し、いつ壊滅的な事故が起こってもおかしくない。そういう状況を告発し、一日も早く廃炉への選択を迫っていたのだが、氏の心配も空しく3.11を迎えることになってしまったのだ。福島事故以前にこれだけの問題提起と論争が行われていた。決して想定外ではなかったのだ。
後半では、資料集として、原子力損害賠償法(原賠法)にまつわる一部始終と問題性を史実にもとづき、冷静に厳しい口調で追求しその犯罪的成立過程を激しく責め立てている。結局、国の判断は国民の健康と命より、原子力産業の伸展であった。その姿勢は福島第一原発事故後の現在、自民党政権下になった時点でも、反省の兆しもないと判断せざるを得ない状況が続いている。2年も過ぎないのに原発再稼働への道を目をつぶって失踪しようとしている。誠に節操のない国だ。
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by tomcorder | 2013-01-24 22:18 | 日記