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渡霧吐夢世界

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薄暗く不透明な世に一条の光を求める一こま

読書日記2月4日(月)

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 「意見陳述」  2011年5月23日参議院行政監視委員会記録
      (参考人)小出裕章 後藤政志 石橋克彦 孫正義

 2011年5月23日、参議院行政監視委員会に、小出裕章、後藤政志、石橋克彦、孫正義の4人が参考人として出席し意見を述べた。
彼らは事故前から原子力の危険を警告してきた人たちであり、再生可能エネルギーの発電を現実化しようとしている人である。彼らの声を日本の議会が初めて聞いた時の「会議録」を綴ったのが本書である。個々の主張はそれぞれの出版物やインターネット等を通して、世に伝わっていた部分もあるが、国の中枢機関たる国会の場で、4人がそろって、その訴えを公開した最初の記録である。
 残念なことに、マスメディアはこの機会を十分に報道しようとはしなかった。福島原発事故の直後あれほど一方的な報道をしたのに、否定的な姿勢で原発を考えていた各氏の主張は、大々的に伝えられることはなかった。こういった態度が、以後マスコミに対する不審の声が広まった一つの原因でもあった。その後時間は経過し、昨年は、ずいぶんと原発に対する危険性を訴え、脱、あるいは反原発を意思表示する大衆行動が激化してきた。一般市民の声が政府にも無視できないほどの高まりを見せてきた。しかしながら、政治的な構造は複雑、混沌としていて、衆議院選の結果により、長い間原発推進政策を続けてきた自民党勢力が政権に復帰し、いったん向きを変えかけた原発政策を、元の体制に戻さんとする状況も予想されるに至っている。一体この時の参考人発言は何だったのか、政権が変わったとはいえ、現政権もこの議事録の内容を無視することは出来ないはずである。国会図書館のホームページから、本議事録は閲覧可能ということだが、書籍という形のある姿で世に残した本書は正に「証拠物件」としての存在感を有している。我々はこのような事例を共通の盾として、新政権にも「核からの撤退」を迫って行く必要がある。数年前、「危機的事故」を警告する質問に対し「無用論」を展開し自らの「無能さ」を曝したのが現政権の責任者本人ではないか。
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by tomcorder | 2013-02-04 18:50 | 日記