ブログトップ

渡霧吐夢世界

tomcorder.exblog.jp

薄暗く不透明な世に一条の光を求める一こま

読書日記2月23日(土)

a0292328_1861776.jpg

  「放射能から家族を守る」   那須正夫 岡本晃典 石井伸昌
                   2011年8月刊
 切実なタイトルであるが、何か特別な方法を提起しているわけではない。本書は言わば「家庭の放射線学入門」といった位置づけの書である。原発事故の時には話題になる「放射能」ではあるが、それ以外の時の「日常的な振る舞い」については意外と知られていない。例えば医療用に使われているX線CTは何と日本が保有台数世界1だそうである。又温泉効果で知られる「ラドン」は何と「喫煙」に次いで肺がんの要因になり得るそうである。しかし、いわゆる「ラドン温泉」に入浴時の被曝は、日本の場合相当の温泉マニアが頻繁に温泉に浸かったとしても微々たるもので、「ラムサール条約」で有名なラムサールの街の温泉の濃度のほうがずっと高いそうで、まずは心配ないということだ。放射線は自然界にも存在し、生物は有史以来自然放射線の中で生きながらえてきたわけで、「ある程度」の放射線に対しては「修復能力」も獲得してきた一面もあるという。しかし、近代において人類が作り出した放射能の威力は恐ろしく「暴力的」なものであり、その影響力は甚大なものがある。特に人体への放射能の影響には確定的影響と確率的影響があり、確定的影響は直接的被爆量に対して決定的な被害がわかっており、一定量を被爆すればほぼ間違いなく死を免れない。それに対して確率的影響は内部被爆等でしきい値はなく少ない被爆でも「何らかの」影響が予測され、個人差もあると言われている。特に100msv以下の被爆については意見の分かれる所ではあるが、少ない被爆でもが被害を受けることもあると主張する学者もいる。世界的には、核実験の多かった時代に地球規模で線量が高かったがやがて下がってきた。しかし、1986年チェルノブイリ事故以来又濃度が上がり、今回の福島原発事故で再度地球規模で放射能は広まった。我々が出来ることは先ず「モニタリング」をきちんとやることだという。まず具体的な数字をしっかり把握することから次の手立てが生まれるということらしい
[PR]
by tomcorder | 2013-02-23 18:07 | 日記