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渡霧吐夢世界

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薄暗く不透明な世に一条の光を求める一こま

読書日記2月26日(火)

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  「原発洗脳」       苫米地英人
                                   2013年1月30日刊
ユニークな視点で、鋭く「洗脳」の諸現象を暴く筆者の独特の「辛口警告シリーズ」とも言える一作品。福島原発事故を一つのきっかけとして、様々な「原子力ムラ」批判の書が世に出回っている。勿論既刊の作品の中にも鋭い切り口で、日本の原発を取り巻く諸状況に対し、告発的警告を投げかけている書は少なからず存在している。しかし、本作品が際立っているのは、今まで指摘されてきた「原子力ムラ」の系列あるいはそれとは別の枠組みとして「アメリカ」の存在にスポットライトを当てたことだろう。今までにも問題視はされてはいたが、日本の原発の「闇」の部分として、アメリカの影響力と策略が無視できない構造になっている、と氏は主張しているのである。つまり、日本の「原発政策、利権構造」は単に日本国内の「原子力ムラ」と呼ばれる複合体内の力学だけではなく、アメリカの日本統治計画にもとづいて全体像が動いてきたというのである。具体的姿が見えないような形で巧みに、圧倒的なパワーで「ジャパンハンドラーズ」とも言われる勢力によって、強力に方向づけされてきたというのが、筆者のポイントをおいた主張である。
 福島原発事故発生当時、米軍の「友達作戦」などという言葉が先行したが、現実は決してお気楽な「お友達」ではないのだ。日本人として言いたくはないが、「ロボット扱い」「召使い」「小間使い」として扱われているのがよりリアリテイのある用語であり、正に「遠隔操作」の範疇であったのだ。戦後の様々な時点で、我が国の於かれた立場を客観的に分析してみれば、確かに否定仕切れないと言えよう。確かに「イラク戦争」の時もそうだった。もっと遡れば「ビキニ事件」の時もそうだった。ずっと日本は米国に翻弄されてきたのだ。「洗脳」という独自の戦略に操られて。筆者は「洗脳」の専門家である。オウム事件での氏の果たした役割はよく知られている。「核の平和利用」などという言葉も確かに「洗脳」のための言葉であった可能性が高い。
 
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by tomcorder | 2013-02-26 21:14 | 日記