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渡霧吐夢世界

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薄暗く不透明な世に一条の光を求める一こま

読書日記6月14日(金)

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 「恐慌の歴史」    浜矩子         2011年11月刊

今我々は21世紀型恐慌のさなかにいるという。確かに世界を震撼させたリーマンショック以降、確実に多くの国の経済事情は、極めて落ち着きを欠いた混乱状態が続いている、ということは経済のしろうとでもよくわかる。それに輪をかけたように我が国は、東日本大震災並びに福島第一原発事故という空前絶後の大災害に襲われ、歴史上にも経験のない修羅場の中で国中がもがき苦しんでいる。まさに「恐慌」の2文字がリアル」な響きを持って聞こえてくる現状のが現状だ。確かに天変地異は人間の予知できぬ領域かもしれない。しかし経済現象としての恐慌は氏の言葉を借りれば、経済活動の自己浄化作用であるという。つまり過剰生産に元づく資本主義固有の矛盾が爆発し、経済活動が最悪の状態で暴力的に収縮する現象と説明している。
世界はこれまで大小さまざまな恐慌を経験してきており、3年おき、10年おきのサイクルで発生するというメカニズムの時もあったし、50年、100年に一度の規模のものもあった。特に2008年に発生したリーマンショックは1929年の世界大恐慌以来実に80年ぶりに起こった恐慌であった。人類は繰り返す恐慌の中でより良い方策を求め知恵を結集したはずであったが、新薬にもやがて次世代の耐性菌がうまれるように、恐慌を避けるために行ってきた財政金融政策が新たな恐慌を生み出す原因になってしまったという皮肉な結末を招いてしまった。と辛口の解説をしている。
世界を巻き込んだ怪物との格闘の中で、我が国は果たして有効な答えを探し出せるだろうか?
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by tomcorder | 2013-06-14 22:40 | 日記