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渡霧吐夢世界

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薄暗く不透明な世に一条の光を求める一こま

読書日記6月17日(月)


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  「財政恐慌」   浜矩子  2012年3月刊

2012年の3月現在、低迷を続ける日本経済はいよいよマイナスモードに入った。泥沼状態のユーロ圏も危機状態の連続である。そしてアメリカもかつての威厳は消え追い詰められたようにもがいて見える。巨大に成長した中国も、難問を抱え綱渡りの経済と内部矛盾に疲れ気味だ。アラブも不透明で先が読みにくい。世界はまるで光が見えてこない、どこにいて閉塞感が充満している。共通して見えるものは経済恐慌と金融の漏洩であると筆者は説く。
現在はどんぐりの背比べの時代で、経済の領域でのかつてのスーパースターは存在しないという。中国は成長し続けているが、まだ大人の顔をしていないらしい。このように不確定な時代、たよりになるのはヒト資本の比率であるという。
筆者の言葉を借りれば中国は大人になり切れず、日本は永遠の若さをあきらめきれないでいるという。もし両国が互いの手の内を認め合い、文字通り互恵関係を築ければ、案外気の合うパートナーになれるかもしれないという。それほど簡単ではないとは思うが、違う土俵で唾のかけっこをしている間は、互いの魅力に気づくことはむずかしいかもしれない。実はその陰で、どこかで薄笑いしている国があるのかもしれない。
いずれにしても我が国は大きな選択のミスをし、財政崩壊への道へと迷いこんでしまった。そして元いた場所に帰ることもできずに、20年とも30年ともいわれる、暗闇をすごしてきてしまった。「いつか又戻れる」と夢を追い、気が付いたらもうその体力はなくなっていた。つまり若者ではなくなったということらしい。成人なら成人らしく成熟した振る舞いを身に着けるべきなのに、なぜか昔流行ったフレーズで、「今さら」を繰り返し、どこからか笑いを取ろうとしているようである。なるほど、最近週刊誌までが浜氏の造語を使用するようになった。いよいよいよ正体がばれてきた最近の世相ではあるが・・・・。 
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by tomcorder | 2013-06-17 23:53 | 日記