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渡霧吐夢世界

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薄暗く不透明な世に一条の光を求める一こま

読書日記7月28日(日)

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 「検証福島原発事故記者会見2<収束の虚妄>」  木野龍逸2013年1月刊

2012年1月に発刊された初刊の続編。初刊は木野氏と日隅一雄氏の共著だった。昨年2012年6月、日隅氏はがんのため志半ばで世を去った。本著は木野氏の言葉によれば「日隅が書かせた」ものだった。日隅氏の意思と信念を受け継いだ木野氏が2012年12月「収束宣言」以降の原発を巡る経過を、「読者、市民の視点から」赤裸々に綴ったものである。収束宣言から一年半を過ぎても、未だに事態は改善されていない。汚染水一つとっても、収束どころか「step1」さえもクリアーできない現状だ。情報開示も遅々として進まない。いつも東電は隠し、ぼやかし、白を切る。テレビ会議の公開一つとっても、なかなか要求に応えず、拒否を続けた。この体質そのものが問題であり、被害者はもとより国民の声を裏切るものである。筆者は東電を始め関係諸機関がいかに不誠実な対応をし、真相解明を遠ざける働きをしてきたかを、具体性をもって描き出そうとした。その試みは大いに理解できるといえよう。
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by tomcorder | 2013-07-28 12:44 | 日記