ブログトップ

渡霧吐夢世界

tomcorder.exblog.jp

薄暗く不透明な世に一条の光を求める一こま

読書日記10月30日(水)


a0292328_21444566.jpg

「すばらしきアメリカ帝国」 ノームチョムスキー
                     2008年5月刊

ノームチョムスキーは1928年生まれのマサチューセッツ工科大学教授。言語学者として、「生成文法理論」を打ち立てて一時代を築いた。その後詳細な事実を鋭く分析し、米国の政策に厳しい批判の目を向けてきている。
 アメリカという国の実態を大胆に直撃し、必ずしもメデイアが取り上げない、いわばアメリカの「恥部」を容赦なく糾弾」している。アメリカという国家のシステムや指導者の行ってきた政治的選択の理不尽さを痛烈な表現で語っている。
アメリカは国内的に国民を恐怖に落とす手法で激しいプロパガンダを進めてきた。強力な軍事力を盾に富みと権力を狭い対象へ移すことで、人々を恐怖に落とし、「恐ろしい敵」を作ることにより、世論を誘導し、これまで歴史に残る「破壊的戦略、惨事」を繰り返してきた。キューバ危機、ベトナム戦争、3.11とイラク戦争・・・というように、強大化した軍事力を武器に、微力な敵を襲うように、歴代の指導者は舵を取って来た。と作者はアメリカの歩みとその特質を分析している。元々アメリカという国の成り立ちと歩みを眺めれば、特権階級がその他の弱者を陥れ、その利権を貪ってきたのであり、今や諸外国に対しても、力の論理で強引な世界戦略を進めてきた。そんなアメリカでも、メデイア統制の圧力はあるものの、それに負けない「言論の自由」があるところが日本とは少し違う点で在るかもしれない。たとえ政府といえども抑えきれない言論陣がアメリカには力強く存在するという。正にメデイアとしての責務を果たすべく活動するグループが、声を上げ続けられる、という点は日本ではあまり事例がない。最近の報道を見てもいかにも「強い力」に翻弄されるマスコミの正体が露見しているのが日本の実態のようだ。日本にも作者チョムスキーのような存在が強く要望されているのではないだろうか
[PR]
by tomcorder | 2013-10-30 21:45 | 日記