ブログトップ

渡霧吐夢世界

tomcorder.exblog.jp

薄暗く不透明な世に一条の光を求める一こま

読書日記2月13日(木)

a0292328_21274298.jpg

  「この国はどこで間違えたのか」  <沖縄と福島から見えた日本>
【内田樹 小熊英二 開沼博 佐藤栄佐久 佐野真一 
               清水修二 広井良典 辺見庸  】
 沖縄タイムスの記者渡辺豪氏が政界、学会、言論界、の識者にインタビューした記録を綴ったもの。沖縄タイムス紙面で2011年12月から12年7月までに「国策を問う」ー沖縄と福島40の年ーというタイトルで連載した企画に、加筆修正したものである。沖縄の地元紙が米軍基地と原発を同列に並べ、正面から議論を挑むと言う企画は筆者も言っているとおり、かなり思い切った切り口でもあり、勇気のいる決断であったろう。筆者の弁を待つまでもなく、沖縄と福島は首都圏から離れていても、エネルギーあるいは安全保障の観点から中央を支え、様々な犠牲を強いいられて来たし今もその最中にある。その点においては共通性もあるが、そのような構造が始まった動機においては、違っている。少なくとの沖縄の米軍基地は決して地域の要望とは無縁の状況から始まったことである。
 両地域の共通性はさておいても、米軍基地問題と原発問題は現在の日本が抱えている重大な問題であり、今の現実が「最善の策」の結果だとは誰も思わないであろう。いやこれは、この書のタイトル通り「間違ってしまった」ことの結果なのだ。従って「どこでどのように間違った」かをそれぞれの論者が自分の関わりのある角度から厳しく論じている。
 沖縄本土復帰、福島原発の稼働以来たどってきたこの40年。日本人の倫理観と良識が問われてきた40年間であった。まだまだ答えが出せない現実から踏み出せないでいるが、そろそろタイムリミットが迫っている。
[PR]
by tomcorder | 2014-02-13 21:28 | 日記