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渡霧吐夢世界

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薄暗く不透明な世に一条の光を求める一こま

読書日記2月22日(土)

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   「アベノミクスの真相」       浜 矩子   2013年5月刊

 またまた登場。「アホノミクス」を看板に掲げ、鼻息荒い「経済界のハマちゃん」こと浜矩子氏の昨年5月の刊行の「アベノミクス3本の矢」の徹底分析解説書。もちろんアベノミクスを根底から「裸に」しようとする「反アベノミクスの挑戦状」としての位置づけのうちの一つである。
 アベノミクスに対する氏の論調はいつも手厳しく、徹底的挑戦口調で終始しているのであるが、本書もご多分に漏れず、全く手を抜くことを知らず、これでもかと言うくらい、3本の矢とやらを酷評している。
筆者は巻頭辞からして、アベノミクスを「妖怪」と定義づけている。つまり人々の成長期待感と閉塞脱却願望につけ込み、根拠無き熱狂に追い込み、庶民の夢をむさぼり尽くす、・・・存在だというのである。そもそもその名称からして、<.まやかしであった「レーガノミクス」の2番煎じであり、毒気満載で人々を惑わすものだ。>と容赦ない。
本書はChapter1~3の3章編成で、全編が23項目から成立っている。その各項目に「表向き」の政権側からキャッチフレーズ(俗論)と、対抗する筆者の分析する見方(真相)が対をなして掲げられている。まことに興味津々たる構成で、読む前から「食欲」をくすぐる手立てが講じられている。例えば、Chapter1/第6項目(俗論)「アベノミクス効果で高額消費も増え始めた」(真相)「庶民の賃金は上がらずデフレも終わらない」とか、Chapter2/第11項目(俗論)「国土強靱計画で景気回復が望める」(真相)「バラマキ政治への回帰。大いなる時代逆行」とか、第17項目(俗論)「日本は法人税をもっと減税すべき」(真相)「法人増税も一案。租税哲学を確立せよ」・・・等々、全く真っ向からの「正面衝突」で読んでいるだけなら誠に痛快である。しかし現実はどうなのか、どうあるべきなのか?なかなか素人には判定が難しい面もある。とはいうものの、これらは結局、時の流れのなかで、より明白な結論が導き出される。「株価や円安の動向は?」「輸出は伸びるか?」「雇用は拡大するか?」「労働者の賃金は上がるか?」そして最終的に景気はよくなるのか?2014年中にはこれらのあらかたの「実像」が判明するであろう。そして「浜矩子節」が「正調」か「調子外れ」かも判明してくるであろう。もうそろそろ、見えかかっている気配を感ずるのだが・・・。
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by tomcorder | 2014-02-22 18:24 | 日記