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渡霧吐夢世界

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薄暗く不透明な世に一条の光を求める一こま

読書日記 4月1日(火)

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「2014年戦後最大級の経済危機がやって來る」 高橋乗宣  浜矩子
                                              2013年11月刊
 2014年の4月1日現在、世界の経済状況には波乱要因が山積みしている。「夢よもう一度」とばかり鏡に中に過去の日本を映し出そうとしている安倍政権はそこに映る自分の顔が見えていない、という。
東京5輪は錬金術ではなく過去に5輪を経験した国は開催後経済危機に陥ることも多い。消費税増税の実行が始まったが、社会保障にあてるというのはうわべの口実で、「法人税減税の穴埋め」としか見えてこない。欧州もアメリカも中国も新興国もそれぞれ火種を抱えており、「内外相克」の問題は最早世界共通化しつつある。グローバル経済と国民国家との相克が世界恐慌の引き金にもなりうるという。一時話題になった言葉だが「ユニクロ栄えて国滅ぶ」がまさに現実化しつつあるのが最近の状況ということになる。ひたす...ら過去の成長を求め、シャブシャブ政策を続けても、時代錯誤な悪あがきを長引かせるだけだ。横文字言葉で大衆やマスコミを洗脳せんとしても、庶民から召し上げられた金は企業に回るだけで、弱者は見捨てられ末端は豊かになれない。ばら撒いた金は強い企業が溜め込むだけで景気は活性化しない。国民の全体でこのご利益にあずかれる層は一体どれくらいの割合だろうか。圧倒的多数の人間は暮らしは楽にならない。ヒステリックに「世界一」を叫んでも、グローバル化した時代には逆行するような戦略であり、格差が広がり豊かさを実感できるのはほんの限られた層の特殊な事例になりそうだ。
「金飛び交って国滅ぶ」が2014年の流行語にならなければよいがと作者は警告している。
「浜矩子氏の言葉」を借りれば、我が国の目指すべき方向とは「シェアからシェアへ」だそうである。つまり「独占のシェア」から「分かち合うシェア」が愛言葉となるのだそうだ。
目指すべき国家像は「包摂性」と「多様性」に富んだ「新しい世界」であり、成長戦略から成熟戦略をめざす国家だと説いているが、さてどうなるか?             

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by tomcorder | 2014-04-01 22:51 | 日記