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渡霧吐夢世界

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薄暗く不透明な世に一条の光を求める一こま

読書日記6月18日(水)

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   「本当の環境白書」   <3.11後の地球で起きていること>
                               池田清彦 2013年8月刊

著者は1947年東京生まれの生物学者。現在早稲田大学教授、山梨大学の名誉教授の職にあり、多彩な評論活動を行っている。本書は「プレジデントファミリー」誌に「池田教授のエコロジ評」として2008年3月から2012年8月までと、「教えたくなる科学の話」として2012年9月から2013年6月まで毎月連載したコラムをまとめたものである。
3.11の福島第一原発事故は、場合によっては核爆発に至る可能性もあった。一度核爆発が起これば他の原子炉も連鎖を起こし、日本の国土の3分の1が壊滅するシナリオが現実になる危険性があった。しかもその可能性は今後も完全には否定されないということだ。長期的に考えればなるべく早く廃炉にした方が、安上がりだ と作者は訴える。世界は将来のエネルギーは原発に依存しない方向に舵を切った。日本の現政権だけが今なお原発を再稼働させて経済を回して行こうとしている。利権集団が頑なに営利を生み出すシステムを手放そうとせず、合理的な判断を出来ないでいると言う考えは筆者の言うとおりであろう。
未来に向かい理性的に考える手だてとして本書の存在意義もあると言える。正に作者の意図した通りである。
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by tomcorder | 2014-06-18 22:44 | 日記