ブログトップ

渡霧吐夢世界

tomcorder.exblog.jp

薄暗く不透明な世に一条の光を求める一こま

<   2012年 11月 ( 6 )   > この月の画像一覧

a0292328_212425.jpg

国家の恥」・1億総洗脳化の真実  /上杉 隆 著
                     2011年12月刊
今や広くその名を轟かせたフリージャーナリスト・上杉隆氏によるダイヤモンドオンライン連載「週刊上杉隆」より抜粋の評論集。題材は「原発報道諸情報」からメディア論、日本の報道陣の実態について、スポーツとジャーナリズム・・・・等々多岐に渡っている。一貫して貫かれているのは、規制メディアに対する鋭い批判精神である。特に既存の「記者クラブ」に対しては数々の例を示しそのあり方と...問題点を赤裸々に暴露し、「フリーランス」の存在にスポットライトをあて、旧来の報道体制の矛盾と「自由報道協会」に代表される新しい報道のスタイルの紹介をし、あるべき姿を問題提起している。たしかに、日本の規制の報道のスタイルや体制には重大な欠陥があったようである。原発報道のあり方を通しその実態をさらけ出してしまったのは、周知の通りであるが、昨今の政治報道や各種報道の流れをみていても、この悪しき因習はなかな古い体質から抜けられないでいるようだ。氏の持論は時として過激な論調にも受けとられる向きもあるかも知れないが、現実を厳しく突く姿勢はジャーナリストとしての「本流」といってもよいのではないだろうか。「敵」も多いかもしれないが、腐れきったメディアに「洗脳」慣れした読者、視聴者にとっては鋭い情報提供者としての存在を鮮明にアピールしていると言えよう。
[PR]
by tomcorder | 2012-11-19 21:24 | 日記
a0292328_21511642.jpg

CIA洗脳実験室」 ハービーウインスタイン/苫米地英人訳
                      2001年4月刊
訳者は脳機能学者。オウム事件の「マインドコントロール」を解明するために専門の学者として取り組んだ経験から、この事件の「原型」とも言えるカナダの「アラン記念研究所」で行われたキャメロン医師を中心とするグループによって行われた、「治療」と言う名目で行われた、洗脳手法を駆使した各種人体実験の一部始終を書いた告発書の翻訳を手がけた。筆者はカナダの精神科医ハービーワインスタインであり、何とこの書を出す動機となったのは彼の実の父親が受けた、極めて得意な人体実験への怒りからだった。この一連の実験の主導者であるキャメロン医師はカナダの精神医学に世界での「実力者」であったが、自らの名声と研究成果をあげようとして、カナダ政府やアメリカCIAの援助を受けやってはならぬ「禁じ手」を自分の抱えている患者に適用した。そして何人もの癒しがたい後遺症を患者に残し、悲惨な結果をもたらした。これは医師個人の暴走行為もあるが、そこに目をつけたCIAという組織にも大いに責任があった。「情報機関」と「洗脳」というショッキングなテーマの間に精神科医師の個人的野望がからみ、前代未聞の事件が発祥してしまった。この事件とオームの事件はある部分は大変共通項がある。今後このような事件が起きないことを期待したいが、その可能性がまったくないわけではなく、訳者によれば、今は薬物や人体的に危険な処置を適用しなくても、「洗脳」が可能な技術もあるという。ある意味もっと恐ろしい状況にあるということらしいが、カルトや秘密組織の策略が実現しないような対策はひつようであり、気を緩めてはいけない。   
[PR]
by tomcorder | 2012-11-14 21:52 | 日記
a0292328_1535735.jpg


現代中国をしるための40章」高井潔司、藤野彰、曽根康雄編                  2012年3月刊
戦後生まれの日本人3人が編集した現代中国の入門解説書。作者は3人はジャーナリスト1名、大学籍の学者2人といううちわけである。日本人と言う立場から、現代中国の持つ諸断面を担当別に、いろいろな角度から多面的に解説している。客観的な立場から、現代中国の持つ圧倒的なパワーも、時代の中で残された問題点やアキレス腱も偏ることなく、解説し今後の問題提起をしている。
 つい最近5...年ぶりに18回党大会が開かれた中国であるが、今回は日程が1ヶ月も遅れたり、細かい人事が未定であったり、これまでの例と異なることが多かったようである。これは嘗てのような「圧倒的な権力者」が実験を握っている状態でなく、「集団指導体制」のもと複数の指導者や実力者が互いに権力闘争を行っているためだという説が一般的だ。胡錦濤政権に換わって今後舵取りをする立場に立つ習錦平を中心とする指導者層がどんな展開を見せるのかまだまだ未知数ということだろうか。しかし、いづれにしても、中国の進路が世界の色分けを左右すると言っても過言ではなく、中国の選択は世界に大きい影響を与えることは間違いない。
[PR]
by tomcorder | 2012-11-11 15:03 | 日記
a0292328_21375681.jpg


今さら聞けない中国の謎66 歐陽宇亮監修  2011年9月刊

「近くて遠い国」中国の謎、日本人の目から見た素朴な疑問に答える形で構成された、「中国理解入門の書」世界第2位の経済大国になった中国にはいろいろ理解しがたい現象がある。又最近10年、20年の間に急激に様相を変化させつつある、「中国人像」の実態にせまるべく、66項目の設問に明快な解答と状況説明を繰り広げている。「地縁、血縁」が物を言う中国社会の実態とか、都市と農村の格差、一人っ子政策の実態、原発への反応や福島原...発事故の影響、間違っても謝らない中国人の特性、「面子」を重んじる中国人気質、・・・等々日本とはことなった中国及び中国人の特質を分かりやすく説明している。これらのことを頭に入れて中国を眺めれば、それほど中国と言う国に対して頭を抱えることなく、付き合ってゆけるのではないあろうか。国土や民族構成、歴史等を総合的に理解することから、国や国民性につての理解も可能になってくる。先ずは何より「知ること」が理解に繋がるという事かもしれない。続きを読む
[PR]
by tomcorder | 2012-11-03 21:38 | 日記
a0292328_161511100.jpg


テレビは見てはいけない脱奴隷の生き方 苫米地英人
            2009年9月
著者は「洗脳」理論のプロ、たる「脳機能学者」洗脳広告代理店、「電通」の著作も最近話題になっている。日本人が何故テレビに洗脳されやすいのか、どのような仕掛けでテレビは視聴者を無意識のうちに特定な価値観に誘導されて行くのか、テレビ番組の持つ「巧妙な仕組み」を氏は専門的な視点から問題提起している。単にコマーシャルなどに限定されず、番組の内容全体からも見る側は知らず知らずのうちに、固定観念をもつように誘導されている。氏も語っているように、メディアは決して「中立」ではなく、様々な権力や既得権益にぶら下がる業界筋の連携のなかで、巧みな「世論操作」が行われている。国民の側に立った、「新しい視点」をもつ「公正、公平」なメディアの登場が望まれる昨今ではあるが、「キーホールテレビ」等に代表される「新しい」報道のあり方も論議されるようになってきた。最近の例で言えば、「自由報道協会」や「IWJ」などの登場もその一つであろうか。過去形になってしまったが、「たまねぎジャーナル」などもその先駆けであったかも知れない。氏の提言が広まることを期待したい。「テレビは見てはいけない」は実に名言であると思うが、多くの人に一度は実践してみることを個人的にもお勧めしたい。
[PR]
by tomcorder | 2012-11-01 16:16 | 日記


a0292328_1685855.jpg
「中国人を理解しないで生きていけない日本人」  孔 健
                     2010年8月
著者は1958年青島氏生まれのジャーナリスト。1985年に日本に留学して以来25年を超える日本での生活体験がある。日本と中国を結ぶ「つなぎ役」として日本人に中国人理解の「入門書」的現代中国人解説書。遠くて近い国、日本と中国の双方に生活基盤をおく作者ならではの、「公平」な立場での現代中国ガイドブックである。中国人と日本人の価値観の違い、国民性や郷土による考え方の特徴、時代変遷と中国人像の変化等々・・・。言われてみればなるほどと思うことも多い。日本人の目からみると一まとまりの「中国人」も年齢、出身地、置かれた境遇等々、実に多様であり一言では語れない。又、周知のごとく日本とはまったく違う、政治的背景と歴史を持つ国を日本の価値観で判断するのは、いささか無理もあると言えよう。そんな中で、両国の発展的友好関係を願うならば、自国の論理で決め付けるのでなく、両国の歴史や背景、文化を広い視野で理解し、互いに尊敬の念を根底に置いた互恵関係を思考しなければならない。よく言われるが中国は「面子」を重んじる国だ。日本だってそうなのだが、かみ合わないことが多々ある。とくに最近の行き違いは危機的で予断を許さない。しかし、冷静に考えれば日中は互いに極めて大事な相手であり、多くの国民はじつは互いに存在を認める間柄なのだ。「反日」ばかりが大きく目立つが、中国人は「日本製品」が大好きなのだし、若い世代は日本アニメの大フアンでもある。作者は両国の友好関係を願う気持ちから本書を書き、同国民に対しても日本の真の姿を訴えかけて、アジアのよき隣人としての未来を描こうとしている。我々日本人も、一部の指導者の過ちを繰り返さぬよう、冷静な判断と、歴史認識を持って安定的外交関係を志向するような世論つくりに、参加してゆかねばならない。間違っても戦前の流れに戻ってはいけないのだ。
メデイアの暴走を見過ごしてはいけない。
[PR]
by tomcorder | 2012-11-01 16:09 | 日記